お灸、鍼ともに、治療後一時的に、体がだるく感じたり、眠たくなったりすることがあります。これは瞑眩(めんげん)と呼ばれ、体が好転する前に起きる一過性の症状と考えられています。数日以内に消失しますので心配はありませんが、ひどい場合や心配な方は、院にご相談ください。
お灸は、熱さの調整が可能ですので、熱いのが苦手な方はお申し出ください。しかし、調整したとしても、まれに水泡が出来ることがあり、ほとんどは、数週間後には痕が消えますが、まれに痕が残ることがありますが、ご了承ください。
鍼は、内出血する場合がございます。
当院では、灸治療を主体に行っておりますが、症状に応じて鍼治療も併用しています。使用する鍼の太さは、髪の毛の太さに近い程度のごく細いものです。また、鍼を皮膚に刺す際の痛みを少なくする「鍼管」という筒状の器具を使用します。これに鍼を通してトントンと軽く鍼頭をたたくと、ほとんど痛みを感じることなく鍼を刺入することができます。ただ、鍼がどうしても怖いという方には鍼を強制はいたしませんのでご安心ください。 使用するのは使い捨ての鍼です。鍼治療の前後には治療部位にエタノールで消毒をします。
当院のお灸は、隔物灸の一種で、皮膚の上に直接灸を据えるのではなく、ペースト状の「墨」を介在させて据えます。子どもでもお灸をしながら寝てしまうことがあるくらい気持ちのよいものです。ただ、特に症状や体の場所によっては、敢えて「我慢できるのギリギリの熱さ」をめざす場合があります。また、当墨灸は、皮膚の上に米粒かそれ以下の大きさのもぐさを立てて施灸する一般的な灸療法に比べて、燃焼時間が長く、熱刺激の余韻が火の消えた後もしばらく続くので(それがとても気持ちがよいものなのですが)、総刺激量は大きいです。したがいまして、まれに水泡ができることがあり、水泡が割れた痕は少しずつ消退しますが、わずかに痕が残ってしまう場合があります。まれなことではあるのですがご了承ください。どうしても痕がついて欲しくない方は、 墨の厚さやもぐさの量を加減して調節しますのでお申し出ください。
【治療前】飲酒・食事の直後や空腹がひどい時は、治療を控えてください。
【治療後】治療後1~2時間は、入浴を控えてください。(治療効果を下げてしまう可能性があります)。
また、治療後一時的にだるくなったり、眠たくなったりすることがあります。運転される方は気を付けてください。
一般的には、発病して日の浅い病ほど早く治ります。一回の治療で激しい症状がピタリと軽減することもしばしばありますが、慢性症状になりますと気長に続けなければならないようです。しかし、じっくり治療していくことで、体質改善など、より根本的な健康改善につながることもあります。治療ペースにつきましては、特に決まりはございませんが、急性期には2~3回/週程度、慢性期には1回/週、隔週、1回/月など、体の調子やご都合に合わせて治療にお越しください。
施術のしやすさから、施術中の衣服は、以下のようにお願いしています。上半身は、タンクトップやシャツのような状態になって頂いております。
下半身は、ズボン等を履いたままで構いませんが、膝までめくれる、ゆったりめのものが望ましいです。
女性の方で、ストッキングを履いている方は、脱いでください(足部や足裏の経穴にも施術します)。
墨灸は、煙のにおいが衣服に付きますので、においが付いても問題のない服装でお越しいただくか、お着替えをご持参ください。
